石川啄木
(盛岡市)
歴史・文化
啄木新婚の家
文学に想いを馳せ、恋を実らせたまち
石川啄木 ( 1886-1912 ) が渋民を離れ、盛岡に移り住んだのは、盛岡高等小学校 ( 現・下ノ橋中学校 ) に入学した9歳のとき。その後、盛岡中学 ( 現・盛岡第一高等学校 ) へ進学したが、授業を抜け出しては近くの盛岡城跡 ( 現・盛岡城跡公園 ) で本を読んだりしていたとか。盛岡城跡公園の二ノ丸には「不来方のお城の草に寝ころびて空に吸はれし十五の心」の石碑があります。
お城から中津川を挟んだ対岸には、「もりおか啄木・賢治青春館」もあり、啄木の第一詩集「あこがれ」の名をつけた喫茶室でおいしい珈琲を飲むこともできます。本人不在の結婚式を行い、すぐに引っ越すことになった「啄木新婚の家」は盛岡に残る武家屋敷でもあります。
啄木がよく散策に訪れていたのが「盛岡天満宮」。長い石段を上り鳥居をくぐれば、入母屋造の社殿が優雅な佇まいをみせています。ここで気になるのが参道にある啄木作品にも登場する一対のユーモラスな顔をした狛犬で、台座には啄木の歌が刻まれています。そのほか、撫でた手で患部をさすると病が癒えると言い伝えられる「撫牛」や、その昔、石の割れ目から銭が出てきたという「銭湧石」などもあります。
啄木が生まれた渋民は、盛岡市北部にある玉山エリア。啄木が生まれた「常光寺」、幼少期に暮らした「宝徳寺」や教鞭をとった「渋民尋常小学校」、生涯を知ることができる「石川啄木記念館」などがあります。
INFORMATION
お問い合せ | 石川啄木記念館 |
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住 所 | 〒020-4132 盛岡市渋民字渋民9 |
電話番号 | 019-683-2315 |
営業時間 | 9:00~17:00(入館は16:30まで) |
定休日 | 毎週月曜日(祝日の場合翌平日)、年末年始 |
料金 | 大人300円 高校生200円 小中学生100円 |
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