盛岡秋まつり

ヤーレヤーレの声も高らかに、秋の豊穣に感謝する

9月14〜16日の盛岡八幡宮の秋の例大祭。13日の宵宮祭りからはじまり、神輿渡御、例大祭、神事流鏑馬、稚児行列が行われ、街全体がにぎわいます。見どころはなんといっても期間中、あちこち街なかを練り歩く盛岡山車です。
盛岡山車行事は、南部藩のまち造りの完成を祝ったのがはじまりで、３００年以上の歴史を持ちます。歌舞伎や歴史上の名場面を飾り付けた各町内の山車が豪華さを競い合い、街なかを練り歩きます。
「ギギギ…」と大八車がきしむ音、鉦や太鼓の音、「ヤーレヤーレヤーレヤレー」という子どもたちの元気なかけ声が街の中に響きます。盛岡山車でかかせないのが、「音頭上げ」。山車を運行しながら、祭りに協力してくれる店や家の前でお礼の意味を込め、山車の演目の説明を七・七・七・五調に歌い上げます。半てんを粋に着こなした歌い手が白扇子を掲げ音頭がはじまると、山車の引き手ばかりでなく見物客からも「ヤーレコリャノセー」と合いの手が入ることも。祭りの見せ場であり、歌い手が朗々と見事に歌い上げると拍手がわき起こることも。この祭りが終わると盛岡に秋が一気に訪れます。
盛岡城跡公園に隣接する「もりおか歴史文化館」には、明治期の風流山車（再現）と現代の山車が展示されます。昔の祭りの様子をかいま見れるので、お祭りと合わせてこちらもチェックしてみてください。

開催地：盛岡八幡宮（盛岡市八幡町）、市内など
開催日：毎年9/14～9/16