なもみ

(岩泉町)
歴史・文化

コワい鬼の顔をしているけど、子どもの無病息災を願う神

「なもみ」とは、岩泉町に伝わる小正月の伝統行事。鬼の格好をした男たちが家々を練り歩き、家内安全・無病息災を祈願するまつりです。秋田では「なまはげ」、吉浜では「スネカ」といわれるように呼び名は違うものの、怠けている子どもを叱り、子どもの成長を祈るという点では共通です。
 小正月の夜、鬼の装束に身をまとい、作り物の包丁を持った男たちが「悪いわらしはいねがー」「悪いわらしは山に連れでぐぞー」と大声で叫びながら、子どものいる家に入ってきます。大抵の子どもは突然現れたなもみに号泣! 「親の言うこと聞くかっ」と大声で迫られて「いい子になります」と何度も約束させられます。たまには「勉強してっかー」「本当か」「本当だな」というなもみも。親が頃合いを見計らって「言うことを聞くと約束しているから許してあげてくれ」となもみをなだめ、酒を飲ませたりして帰します。

INFORMATION

住 所 岩手県下閉伊郡岩泉町岩泉地区
電話番号 0194-22-3245(岩泉商工会青年部)
営業時間 開催日:1月15日(小正月)
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