黒森神社と黒森神楽

(宮古市)
歴史・文化

全国でも例のない貴重な神楽

黒森山は古くから信仰の対象とされてきた霊山。平安時代から鎌倉時代にかけては神仏混仰の影響を受けて、菩薩救済の本願所として栄えていました。松や杉、モミの茂る森は昼も暗く、神秘的な雰囲気が漂っています。文治4年(1188)4月、源義経はひそかに平泉を脱出して、ここで3年3か月にわたり「大般若経」を書写し、祈願したとの伝説が残っています。
 この「黒森神社」に伝わっているのが「黒森神楽」。神社の奉納神楽であると同時に、冬には沿岸地方を巡行します。正月になると、「黒森神社」の神霊を移した「権現様(獅子頭)」を持ち沿岸地方の家々を回り、権現舞を舞い、夜には宿泊先となる民家の座敷で夜神楽を演じ、五穀豊穣や大量祈願を祈念。北回り(宮古市~普代村)と南回り(宮古市~釜石市)を1年交代で1~2か月かけてまわります。きわめて重要な儀礼慣行をもち、演目も豊富なことから、貴重な神楽とされ、無形文化財に指定されています。

INFORMATION

住 所 宮古市大字山口第4地割132 黒森神社
電話番号 0193-62-2111 (宮古市産業振興部観光課)

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